幅広い対応力の6社をご紹介
日進工場
〒470-0104
日進市岩藤町上原393-2
TEL:0561-72-5539
FAX:0561-72-5764
事業承継のご案内
安藤スプリング
〒470-0207
みよし市福谷町社口2
TEL:0561-36-4480
FAX:0561-36-4480
小出製作所
〒470-0207
みよし市福谷町善ヶ山37-19
TEL:0561-36-0009
FAX:0561-36-0109
(有)近藤発條
〒470-0162
東郷町春木字中通行敷1305
TEL:0561-38-3464
FAX:0561-39-3225
(有)鈴木スプリング製作所
〒448-0006
刈谷市西境町広見157
TEL:0566-36-5450
FAX:0566-36-6222
(有)林スプリング製作所
〒470-0207
みよし市福谷町井守下92
TEL:0561-36-0094
FAX:0561-36-0807
試作部門・量産部門の壁がないので、立ち上げがスピーディー
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我々技術者が最も大切にしている気持ちは、不具合品を出さない強い意志です。この意志を貫き通せれば、どんな厳しい状況であっても、プライドを持って仕事に取り組めると確信しています。第1工場は押しばね(圧縮ばね)を専門に製作しているのですが、その工程は大まかに、@巻き取り工程、A研削工程、Bヒートセッチング工程があります。不具合品を出さないための基本ルールは、「@の工程からAの工程へ」の様に、次工程へ製品を移す際の異品混入チェック(別の製品が何かの間違いで混入していないかどうかのチェック)です。残留品確認とも言います。「なんだ、そんな単純なことか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。不具合品が発生する時は、ミスの連鎖といいますか、悪循環のような状況に陥った場合に多いのです。例えば、ひとつ単純なミスが発生するだけで、本来ならば10工程で済むところが11工程や12工程に増えてしまいます。そしてこの工程の増加は、そのまますぐに作業者負担へはね帰ってきます。この負担が累積してくると、さらなるミスと作業負担が生じることになります。これが悪循環のプロセスです。不具合品をなくすためには、数ある生産工程のルールを順守することが、つきなみですけれども一番効果があると思います。ですから、単純なことでも、否、単純なことからチェックをするよう心掛けているのです。
技術者の真価は、いつの時代も言葉ではなく、製品の価値で問われるべきだと思います。本当に良い製品は、黙っていても世間に広まっていくものです。この点に関して、我々は自負心を持って製作に取り組んでいます。例えば、先程も話しましたが、押しばね(圧縮ばね)のヒートセッチング工程は、生産されたばねに、もうこれ以上のレベルはないというところまで負荷をかけ、ひとつひとつの製品からヘタリを吐き出させるのです。もうこれ以上ヘタリが出ないという状態を「永久ヘタリ」と呼んでいます。ここまで来ると、製品の個体差がなくなり、極限にまで鍛えられたばねができるのです。
最後に、弊社はモノづくりの企業です。職場の工場では、機械自体が好き、機械の操作が好き、あるいは、ばねが大好き、そんな人材が生き生きと活躍しています。そんな仲間が、もっと増えていけばいいと思っています。
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モノや仕事との出会いも、人との出会いと同じで「突然や偶然」という瞬間が必ずあります。私も鳥居発条製作所での仕事と偶然に出会いました。正直なところ、当時の私は「発条」という言葉も知らず、ばねは鋳型に金属を流し込んで造るのだろうと誤解していました。何よりも、弊社が「線ばね製造会社」であることさえ知らなかったのです。そんな私が、製造工程を見て、最初に抱いた感想は「ちっちゃいばねを作るのに、大げさな設備や道具を使っているなあ…」こんなものでした。今振り返ってみると、恥ずかしいような懐かしいような気持になります。最初は区別がつきませんでしたが、引っ張りばね、ねじりばね、ワイヤーフォーミング等の製造に、これまで携わってきました。なかでも引っ張りばねは、私が最初に携わったばねですから、思い出深い存在です。突然の引っ張りばねとの出会い…とでも言いましょうか。
それまでの私にとって、何気ない日常の風景に埋もれてしまう一つのパーツに過ぎなかったばねが、特別な存在に変わるまでにそれほど長い時間はかかりませんでした。自分の製造したばねが自動車のどこに使われているのか探してみたり、街中に出ると理髪店のサインポールが引っ張りばねに見えたり…とか。仕事中でもプライベートの時間でも、とにかくばねが視界や意識の中に入ってくるのです。また、時には、機械や道具を分解して、ばねを取り出し、じっくり眺めてみたりもします。ボールペンに組み込まれているばねは、一度は分解して観察しています。
引っ張りばねとの偶然の出会いから、長い時間が経ちました。今では、それは、私の生活、そして私の人生の中で、とりはずすことのできないとても重要なパーツとなっています。
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仕事もプライベートも、思いっきり楽しむのが鳥居発条製作所の面々の良いところだと感じています。つい先日も職場の仲間数人と週末の仕事帰りに一杯飲んで帰りました。先輩も同僚も仕事で見せる厳しい表情とは違い、気さくに打ち解けて、会話が弾みました。一週間の疲れを完全にリフレッシュできました。仕事の話、プライペートの話、時には、取り留めのない話に花が咲き、ビール・焼酎を片手に盛り上がりました。ちなみに、先輩はビール派で私は焼酎派なのですけれども、和気あいあいとお付き合いさせていただいています。
一昔前ですと、一般的に「職人は、技術を目で見て盗め」等と言われる場面も有ったでしょうけれども、今現在、私自身がそう言われたり、誰かが言われたりしているところを見たことがありません。実際、先輩たちの時代では、「目で見て覚える」的な要素も多少はあったらしいのですが、現代風技術の伝承とでも言いましょうか、丁寧な説明をしてくれて良く理解できます。また、先輩たちも本当に気さくな方が多くて、飲み会自体がストレスになるなんてことは一度もありません。時には「これから第1工場、ひいては株式会社鳥居発条製作所をどう盛り上げていこうか」といった話題に発展することもあります。こんな話題の時、先輩たちは温かいまなざしで見守ってくれています。
私は第1工場で押しばね(圧縮ばね)を作っていますが、よく考えると、それは仕事をする人間と、ちょっと似通ったところがあるように感じます。私たちは、厳しく真剣な仕事の時間があるからこそ、オフのプライベートで最高に盛り上がり会話が弾むのでしょう。ここが、押しばね(圧縮ばね)との共通点ではないかと思うのです。ギュッと縮んで、それからビヨーンと伸びる。この繰り返しが弾む(盛り上がる)という事ですよね。簡単に言いますとメリハリがあるという事なのでしょう。仕事を大切にするのはプライベートのためなのか、プライベートを大切にするのは仕事のためなのか、どっちが主なのかは分かりませんが、今はどちらも大切にし、思いっきり楽しんでいます。ただし、平日の深酒は避けてギュッとしています、週末のビヨーンのために。
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私は第二工場に勤務しています。工場では主にワイヤーフォーミングの製造を担当しています。入社したての頃は、同世代の従業員がほとんどいなくて、自分の父親くらいの年齢の先輩に囲まれて仕事をしていました。そして徐々に同年代の従業員も増えていき、今では、従業員の年齢層や世代は、以前ほどかたまってはいません。若者もいますし、中高年もいます。一見すると「共通点がなく、各世代の話題も違い、一体感がないだろう」と思われるかもしれませんが、現実はその逆です。確かに最初は、「職人気質の気難しい先輩だなあ」と感じる瞬間もありました。ところが、私の知識と経験が積み重なっていくにつれて、共通の話題が生まれていき、プライペートな場でも仕事の話題で盛り上がれるようになっていったのです。私たちを一つに束ねているものは、恐らく技術者としての誇りではないのかと思っています。そして、最も深い部分でつながっているような気がします。ですから工場は一丸となって頑張っていけるのです。
どちらかというと若い世代はデジタル世代で、上の世代はアナログ世代と言えるのかもしれません。生産工程がNC化されてきたこともあり、若い世代はパソコンの前に座る時間が増えてきています。デジタル世代とアナログ世代が工場で一丸となって頑張っている、弊社の強みは、まさにこういうところにあるのだろうなあと、今、実感しています。アナログ世代の豊富な知識と経験を、デジタル世代の私たちがテクノロジーの力をかりて継承、発展させていける点だと言えます。いわば、デジタルとアナログの融合が現場の工場で日々起こっているのです。
さらに、地域に貢献したいという気持ちも私たちを一枚板にさせている共通の感覚です。弊社が面している通りでは、第1から第3までの各工場が持ち回りで定期的に、子供たちの通学を見守る立哨当番の活動を行っています。また、フットサルやボーリング、野球やインディアカ等のチームを作り、その活動を通じて地域の人たちと交流を深めつつ、社員同士の絆も深めています。
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株式会社鳥居発条製作所の素晴らしい所はたくさんあるのですが、私にとって就業時間がキッチリしている点が一番のお気に入りです。前職の勤務時間とシフトがとても厳しかった(前職では仕事9割に対して、プラーベート1割の割合で、その1割でさえも寝るだけだった)私には、とにかく勤務時間が正確に決まっている環境が最高にうれしいのです。繁忙期には一時間程度の残業があったりもしますが、それぐらいの時間でしたら問題なくこなしています。 ここに就職して、家族と過ごす時間や地元の友達と過ごす時間が以前よりも長く取れるようになりました。平日には家族と夕食を共にできたり、週末には街へ出て友達とハメを外したりと、充実したプライベートを過ごせています。私は、プライベートで日ごろのストレスを発散したいタイプですから、思いっきりハメを外すことで、日々の業務が円滑に進んでいくのです。
私の所属している業務課納品管理係は、主に第1工場で生産される圧縮ばねの出庫前の製品チェックを行っています。ばねの在庫棚からお客様へお届けするという私の業務は、一見すると生産工程とは別の二次的な作業という印象を与えてしまうかもしれません。実際、私も職人さん・技術者さんではありませんので、ばねの生産工程の中で主役を演じているわけではありません。しかし、一連の弊社の業務の中で、各製品の最後の仕上げに匹敵するほど重要な役回りであると感じています。当たり前の話ですけれども、たとえ最高の製品を生産できたとしても、納期が守れなかったり(遅延が起きたり)別の違う製品をお届けしたり(おきまちがいがおきたり)していると、確実に信用を失ってしまいます。この意味で、本当に最後のツメの大切な業務であると自負しております。さらに重要な仕事といえば、製品の在庫の管理も行っています。在庫の数量を絶えずチェックし、在庫量の少ない製品は工場に生産指示を出し、ダブついている製品は調整を促しています。
私の業務は、主役の職人さんたちをバックヤードで支える、決して外すことのできない脇役的なものなのです。いわば、株式会社鳥居発条製作所という舞台で、プライベートも大事にする味のある脇役を担っているのです。